ホームセンター
先日後輩が実家から戻った際に我が家に寄ってくれた。
彼の故郷は九州で、ご多聞に漏れず辛子明太子を持参してくれた。明太子は妻の大好物なので、彼女はご機嫌だった。
九州では従妹の結婚式があったのだそうだ。彼は結婚して4年になり、男の子供が一人いる。メールなどには“元気過ぎて困る”というような書き込みが多い。大きくなったでしょ?
と妻が聞くと、嬉しそうに携帯電話に収まった画像を呼び出して見せてくれた。何枚かある最近の写真の中に、端午の節句に紙で出来た兜を被っているものがあった。
「それ女房の父親が折ったんですよ」と彼が指差した兜は拡大して見るとホームセンターのチラシで出来ていた。彼は折り方を知らないと言った。
僕の子供の頃も紙の兜は定番だったが、新聞紙が材料だったなぁと思い出した。大体、当時はこんなに大きなチラシが入ることなんてなかったし。
それにしても、父親は子供に兜を作ってやれない時代になってしまったのだね。
小さなことだけど、こうして文化は失われていくのだと。
